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Channel: 瓜田純士
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覚悟—夏夜—

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ひどく脂汗が吹き出る。




暗い夏の夜空につまらない星が見栄隠れする。



—静寂—





—旋律—



様々な思いに様々な日常



これでもかと行き交いながら
何かを求めながら手探りして歩を止める欲望の街新宿。





多種多様な人種が当たり前に呼吸をする大きな交差点。






幾度となく
胃の中の吐瀉物を道路に吐いては


悲しみとは違う涙を目に浮かべながら
自分の腹を撫でる。





"そう"だと云う事ぐらい誰もが分かりながら


わざとらしく理由を知りたがる人間。





ふとした事が

実は案外難しく
難しく見える物事が、その本質さえを見抜けば意外と簡単だったりもする。




はにかまながら


また胃を抑え
何度も何度も吐く。






人生は儚い



夏が終わるのも人間の一日のように早く儚い。







—もう自分は死ぬんだ—





そう思った時



静かな笑みが自然とこぼれてしまう。





潰れかけた肝臓と

破滅しかけた感情が



時に、思いもよらぬ覚悟に変わる。





—覚悟—



どうせろくな死に方はしないし

求めてもいない。







瞬間


最後の吐瀉物を道路に吐きつけながら


静かに独り駅のホームに居た。







"もはや死に場所は選ばない"





強く網羅した感情を沈め



一本の列車に乗り込んだ。







—行くんだね
やっぱり—






そう肝臓に語りながら列車に揺られ



向かっている。





『幕張』に。







ぬぬぬん!





死ぬん!






うぬぬぬぬぬん!







つらいゆ!





痛いゆ!







吐きすぎたゆ!










やっぱりやっぱりやっぱりね



お盆のラストはアニキだゆ!








しかも確実に終電ないゆ!











うぬぬ…







朝まで飲ませて



頂きます








甦れ




新宿侍


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