懐かしいな。
アウトサイダーの第2戦の試合前
意味不明な阿弥陀の1000万の時計と
シャンパンのシールのみ貼られた
大量のバットと
選手感ゼロの私服に
レッドブルとテキーラといいちこ
駐車禁止と言われて
会場のエントランス迄横付けされた
センチュリー
大会関係者の
『車の移動御願いします』
阿弥陀
『知れてる。』
大会関係者
『はい?
瓜田選手のセコンドの方…』
黒スーツに外人の集団
『知れてるって聞こえないの?』
大会関係者
『…』
阿弥陀
『瓜田選手の意見を
聞こうよ
的な』
大会関係者
『車の移動を…』
瓜田選手
『鍵が迷宮入りなんだよね
お前まさかの窃盗?
オシャレだな。
知れてる。』
大会関係者
『…』
阿弥陀
『ヒロムの顔色とマルコの無理矢理呼ばれた感
パブなくないか?』
瓜田選手
『顔色がセコンドアウトすよね。
後、マルコのベルトの菊紋
今日終戦記念日すかね
知れてる。』
大会関係者
『瓜田選手
そろそろ準備を…』
瓜田選手
『何の?
合コン?
義理事?』
大会関係者
『試合の…』
阿弥陀
『知れてる。
赤いブレザーのデカイ人
居るでしょ?
あのジャケット吊し?
仕立て?』
大会関係者
『グローブを…』
瓜田選手
『グローブ?
あのダンゴ見たいの?
マジか。
小指くれる?
支払いは商品券で』
試合開始
最強のパンピーに負ける
ついたアダ名は"ばた足キック"
対戦相手のセコンドに
何故か心友の黒い3連星…
北海道から一人で来たからさ
可哀想じゃん
だからお握りとパンとか喰わせたよ
御馳走様も有り難うも無かったけど。
『マジで?
それ
アウトローだね。』
阿弥陀
『純士
行こうぜ
タクシーで
センチュリーは対戦相手に乗らせて
俺の時計が目立ってねぇなら会場出よう。
純士負けたし
白いヒロム見たいな奴に』
瓜田選手
『マルコのベルトがイタリアの右翼感出過ぎて相手のパンチがめり込みましたよ
オシャレな角度から。』
黒いスーツと外人とバットとセンチュリーの集団は会場を出てから
キャバクラに向かう道中
俺の財布がねぇ
の一言に
レインボーブリッジを一時間閉鎖に近い渋滞に巻き込み
車内でトランスを掛けながら
"純士が白いパンピーに負けた歌"
とか云うダンスを狂ったようにしていたら駆け付けた湾岸署員に
『免許証を』
阿弥陀
『青島刑事すよね』
とダイナーズのblackCardを見せびらかし
ヒロムとマルコは
ラララ
ラブサンバディトゥない♪
と熱唱させられたあの頃が
なつかしいなって感じる
今日このごろ
工藤詰んだな。